香料FLAVOR & FRAGRANCE
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調合素材は一般に天然香料と合成香料に分類されます
FLAVOR & FRAGRANCE香りと香料
私たちの住む地球は多くの香りに満ち溢れています。植物は香りで昆虫を誘ったり、動物たちも香りで種の保存を図ったりします。
人間も、食べ物の香りに食欲を刺激されたり、木々の香りで季節の移り変わりを感じたりと、香りからさまざまな刺激や情報を得ています。
もし世界に香りがなかったら、私たちの生活はなんと味気ないものになることでしょう。人間の生活と香りは切っても切れない不可欠なものとなっています。
FLAVOR & FRAGRANCEフレーバーとフレグランス
香料とは、動植物および動植物から得られたものや、香気を有する化合物、またはそれらの混合物で、食品や化粧品・トイレタリー製品等などさまざまな製品に香気を与えるための物質のことです。香料は、花などの天然の香りの成分を圧搾、抽出、蒸留などによって採られる「天然香料」と、人工的に作られる香りのある物質「合成香料」とを素材として、いろいろの組み合わせで調合して創られます。香料の多くは揮発性の液体です。
主に加工食品に付与することを利用目的とした香料をフレーバーと呼び、化粧品、トイレタリー製品、ハウスホールド製品、芳香剤などに付与することを利用目的とした香料をフレグランスと呼びます。フレーバーは、加工食品の製造工程で失われた香りを補うなど、食品が本来持っている香りを追求・再現するのが一つの方向です。これに対してフレグランスは、香りが人々のイマジネーションを刺激したり、消費者の多彩なニーズに対応したりするために作られる創造の産物でもあります。
SCIENCE香料の化学
香料は有機化合物に入ります。高校の化学で有機化学を習うことになりますが、100いくつかある元素の中で、有機化学で取り扱われる元素はそんなに多くありません。主なところでは,C(炭素),H(水素),O(酸素),N(窒素),P(リン),S(イオウ),ハロゲン(フッ素(F)・塩素(Cl)・臭素(Br)・ヨウ素(I)など)などです。 ところで有機化合物の数は2000万種を超えているともいわれています。これは炭素の結合がいろいろと織り成すためです。その中で、香料化合物は分子量が約20から400程度のものですが、ニオイのある化学種は約40万種以上あるといわれています。さまざまな分子構造の違いがニオイというものを形作っています。ここではその不可思議な違いを以下の項目から見てみましょう。